漢字が書けない生徒が増えてない?
ここ最近、特にコロナ禍以降でしょうか
塾で小学生を指導していて気になることがあります
それは漢字が書けない生徒が増えていること
一昔前だと漢字はできるんだけど文章問題が苦手という生徒が多くいました
保護者の方の中には「自分もそうだった」という方もいらっしゃるかもしれません
ところがここ数年それが変わってきたような印象を受けています
文章問題が苦手だという生徒を教えていると
そもそも文章中に出てくる漢字が全然読めていないという生徒が増えてきているのです
もちろん何もかも読めないというわけではありませんが
小3、小4くらいの漢字から怪しい生徒が増えています
漢字が書けない生徒が増えた3つの理由
漢字が書けない生徒が本当に増えているとして
大きく原因は3つあるのかな?と自分なりに考えています
1つ目は動画(スマホ)の普及
動画と言うのは漢字が読めなくても、難しい言葉を使わなくても
簡単に情報が手に入ります
大人も子供もYouTubeから情報を手に入れる世界です
YouTubeなどの動画は話し言葉中心の世界
文章のように難解な言葉や漢字は出てこず
子どもでもわかるような平易な言葉で情報が語られていきます
この環境に慣れていけばいくほど漢字や文字情報が苦手になっていくのは想像できますね
2つ目はコロナ禍の影響
一斉休校により、学校に通うということの価値が下がっているように感じます
無理してまで学校に行かなくてよいよ…と自分も思いますが
個々の事情はさておき、
学校には行かなくても良いというメッセージには勉強に関しての負の側面もあると思います
それは学校で習う基礎的な勉強の価値の低下
言い換えれば読み書きそろばんの価値の低下です
これが社会全体で低下してしまったのではないかと感じています
こういう楽な空気に子供は敏感に反応するもので
「できなくてもいいんじゃない」
「周りの子もできていないよ」
「出来ている子が特別なんだよ」とできないことを受け入れるようになり
出来るようになろうとする気持ちが薄れてしまったのではないでしょうか
これって地味に影響が大きいと思いますね
3つ目は大人からの強制力の低下です
これは自分自身、塾で生徒を指導していたり、自分の子供を育てていく中で感じているのですが
年々子供に厳しくできなくなってきている気がします
特に「うるせえな、いいからやれよ」という乱暴なメッセージは
冗談交じりでしか言えなくなってきました
これが良くないんだったら昔のようにもっと厳しく接するようにすればよいかというと
僕はそういうことではないと感じています
本当の問題は厳しく接する以外の選択肢を大人が持てていないことではないでしょうか
単に強制力が低下し、それがある意味「勉強なんてしなくてもよい」という
無言のメッセージになってしまっていないか?
こんな心配を僕はしています
これに関しては色々と自分たちが工夫してやってみるしかないですね
読解力=漢字力!?
さて改めまして「読解力」とはなんでしょうか?
読解力と言うのは「文章の意味」を理解すること
文章の意味を理解するには1つ1つの「文の意味」を理解すること
文の意味を理解するには「言葉の意味」をある程度正確に理解していることが最低条件です
そして言葉の意味を理解するにはある程度「漢字が読め」て
さらに1つ1つの「漢字の意味」がイメージできていないといけないのです
つまり中学生であれば、最低限小学校で習う漢字くらいはすらすら読み書きできないと
読解力があるとは言えないわけです
つまりですね
中学校の勉強にある程度ついていけるようにするためには
小学校の漢字を完璧にしておくのが遠回りのようで
実は近道なのではないか?とハルニでは考えています
この2年間、小6クラスでは
小学校の漢字テストを積極的に実施しています
それこそ小1の漢字から始めて、小2、小3とそれぞれ満点が取れるまでテストを実施しています
漢字が書けない生徒が増えている中で、
これこそが塾に求められている勉強なのではないかと思っています
新小6クラス予約受付中!
新年度の小6クラスでも積極的に漢字テストは実施していきます
少人数の集団授業である小6クラスは4/4(木)17時から開始です
現在予約受付中
定員は8名程度を予定しております
興味のある方はぜひ年度内にお問合せください!