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藤岡南・猿投台・梅坪台専門 小・中学習塾 ハルニです!

プロジェクト・ヘイル・メアリー

アメフトにヘイル・メアリーというパスがあるらしい

SECOND EFFORT(セカンド エフォー...
アメフトの試合で奇跡を生む「へイルメリーパス」とは!?GIF動画付きで解説 へイルメリーパスの(Hail Mary Pass)意味 アメリカンフットボールのヘイルメリーパスとは、試合終盤に、負けているチームが、一か八かの神頼みを込めて、タッチダウンに...

負けているチームが一発逆転にかけて投げるパスを神に祈るからヘイルメアリーパスと言うのだそうだ
そういえばそんな話がアイシールド21にもあった気がする

火星の人(映画タイトルはオデッセイ)を書いたアンディーウィアーの小説プロジェクトヘイルメアリーは
きっとこのヘイルメアリーパスをイメージしたタイトルだ(と今のところ思う)
実はまだ読み終わっていないから、さらに深い意味があるかもしれないけど、まあいい

過去作「火星の人」は火星に一人取り残されたクルーのサバイバルを描いたSF小説で
主人公の賢さと明るさからくるバカさが絶妙にブレンドした傑作だったけど
このプロジェクトヘイルメアリーも負けず劣らず主人公が賢い
そして明るいバカだ

自分自身2作、いや1.6作しか読んでないし
そもそもアンディーウィアーの小説自体もこれが3作目らしいけど
主人公はいつも賢くて明るいバカなんだろうか
自分の観測範囲では2分の2、100%だから
毎回そうなのかもしれない
でも、おかげで読みやすい
ちょっと残念なのはいくつかあるお笑いポイントが
僕にはアメリカ文化がよくわからず笑いきれないところだが
それはそれ、目をつぶっておこう

プロジェクトヘイルメアリーの舞台は地球
なんやかんやあって太陽がピンチになり
主人公がそれを救うために宇宙へいく話だ

まあネタバレを意識してめちゃくちゃざっくりした説明にしたけど
だいたいこんな話で間違いない
ただそれがめちゃくちゃ面白い
佐久間さんのラジオで紹介されていて知ったのだけど
迷わず買ってよかったと思う

プロジェクトヘイルメアリーの面白要素は大きく2つ

1つは乗り越えるべき壁と主人公の能力がちょうどよいこと
はっきり言って主人公の能力は普通に考えればチートクラス
ドラクエ3で言えば、ダーマに行かずに
最初から賢者を選べるようなもの
ルイーダの酒場で魔法使いか僧侶か盗賊か遊び人か迷わなくてよい
このスーパー賢者が主人公だから何でも簡単に解決するかと言えばそんなことはない
作中に出てくる困難は僕ら一般人にはどう乗り越えるのか見当もつかない宇宙的難題
それは賢者の力をもってしてもどうなるのかわからない難題だ
そこを賢者の力をフルに使って、試行錯誤しながら順に乗り越えていくのが面白い!
難題なだけに乗り越え方が読者の自分には想像もつかないので
名探偵の超絶推理を毎回見せられているような気持ちよさが味わえる

この壁の高さと主人公の能力のバランスって
ゲームや作品の面白さに直結する
壁と主人公のギャップがありすぎると乗り越えたときに嘘くささにつながるし
ギャップが低ければ爽快感が得られない
ここのバランス感覚が素晴らしい!

もう1つは異文化コミュニケーションの面白さ
普通ならビビッて飛び込めないところに
主人公は思い切りの良さで飛び込んでいく
そして一歩ずつ進んで、よくわからない相手とギャップをぶち壊していく
そのスピード感たるや現実味がないくらいの速さだけど
この小説はそれくらいでいい
シャイに思い悩んでいる時間は無いのだから
目の前にありすぎる課題を乗り越えることに時間は使わねばならないのだ

まだ下巻の3分の1くらいで
この先どうなるのかはわからないけど
少し前に読んだ三体に続き、今年はSF小説が面白い
高校生の頃に出会っていたら理系に進みたくなっていたかもしれない

海外の本で若干高いのが難点だけどお勧めです!

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